人一倍感受性が豊かであったり、繊細な人であったり。
HSP(Highly Sensitive Person)という言葉をよく耳にするようになりましたね。
いまけっこう注目されていて、関連書籍は本屋さんにもよくおいてあります。「なんか自分のことかも」という人もいるでしょう。
生きづらさを抱えている人にとっては「自分だけじゃない、皆も悩んでいる問題」ととらえれば、少しは楽になるかもしれません。
しかし「HSPな自分」から逃れたいと考えても、ほとんどの人は逃れられないのはなぜでしょうか。
苦しみとはうらはらに、心の奥底ではHSPであることが「心地よい」と考えているとすればどうでしょう。
あなたは、みずからHSPである道を選択しているのかもしれません。その理由とはいかに。みずからのHSP特性をとらえ、受けとめていく方法をお伝えしていきます。
HSPの人がもつ4つの特徴
HSPには4つの特徴があります。みなさんもチェックしてみてください。
- ものの考えかたが複雑。じっくり行動する
- 刺激にとても敏感で疲れやすい
- 人の気持ちを先読みする。共感しやすい
- あらゆる感覚が鋭い
HSP(Highly Sensitive Person)とは、90年代はじめにエレイン・アーロン博士によって名づけられた人の気質を表す名称です。
人に限らず、生き物すべての20%に繊細さをもつ種が存在しているといわれます。これは生き残るための戦略の一つとして、そういうパターンの器質をもった種が生まれてるのです。
日本人のみならず全世界の人口で、約10%~20%の人がHSPの資質をもっているともいわれます。
1.ものの考えかたが複雑。じっくり行動する。
深く考えてから行動しないとすぐ不安になってしまう人。
ものごとが予定どおり進まないと気が済まない。とくに、「ダメだった場合」どうするか、あーでもない、こーでもないと考えてから実行します。しかし、だいたい失敗するパターンが多い……。
2.刺激にとても敏感で疲れやすい
人ごみが苦手であるとか、友達と遊んだ後に気疲れして、帰宅したあとはへとへとに疲れているとか。
飲み会とかいくと楽しめない人ですね。ワサワサとして会話に集中できない。こんな感覚わかってもらえるのかなとか考えてしまうと余計につかれてしまうのです。
3.人の気持ちを先読みする。共感しやすい
人が怒られていたりすると自分のことのように感じ、気づいたらお腹が痛くなったりする。人のちょっとした仕草に敏感で、機嫌ばかりをうかがってしまいます。
小説やドラマでの「泣く」シーンにつられて、自分も泣いてしまうなどの感情移入がよくみられるのもHSPの特性です。
4.あらゆる感覚が鋭い。
眩しいものが苦手だったりとか、口にするものの感覚が鋭くなっている人。カフェインに過敏な人とかです。
五感でうける刺激に過敏に反応する。おどおどしている様子は周囲からみれば「大丈夫?」と思うほどになるでしょう。
HSPな自分と向き合う方法
ひょっとして自分で「自分がHSPでいる」ことを選んでいるとしたらどうでしょう。「そんなことはない。こんなに苦しんでいるのに……」となるでしょう。
「わたしはHSP」とは、繊細な自分への「いいわけ」にすぎないのかもしれません。周りの人たちが自分を「責めている」ように感じるのは、自分がその場から逃れるための口実ともとらえられます。
みずからがHSPでいることに都合がよい。最終的には自分が不利な状況に追い込まれれば、他人のせいにできるからですね。
しかし、自分がすべてを決めることができるという立ち位置にいると、自分は被害者になることができません。
「自分の人生にすべて責任をもち、なにひとつ他人のせいにしない」こう決心することで、実はHSPな自分から抜け出ることができるのではないでしょうか。
まとめ
HSPの特徴についてお伝えしてきました。
じっくり考えないと気が済まない。人並み外れて敏感であったり、共感しすぎたりするのがHSPの特性でしたね。
本人はたいへんつらい思いをしているが、実は自分が「選んだ道」ともいえます。HSPであることが「自分への言い訳」として都合がよいと考えてしまっているのかもしれないのです。
「自分はすべてを決められる」という思い込みが、HSPの気持ちから抜け出すヒントになるのです。
敏感すぎる状況から逃れたいあなたの参考になればうれしいです。
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