学習性無力感はなぜおこる?原因や3つの克服法

学習性無力感とは 心理

事や勉強で「なにをやっても無駄だ」「努力しても意味がない」と感じたことはありませんか?その雰囲気を心理学の側面では学習性無力感と呼んでいます。

この感覚の原因やパターン、どのように対処すればよいかをお伝えしてきます。

学習性無力感ってなに?

学習性無力感ってなに?

学習性無力感とは、あらがえない、避けられないストレスの渦に巻き込まれ、ストレスから逃れるために、あらゆる行動をしなくなる現象です。

あらゆる種のストレスに対して抵抗したり、回避したりして、どんなに行動してもストレスから逃れられないと感じるため無気力になります。

「なにをやっても無駄だ」「頑張っても意味がない」と感じてしまいがち。自分自身がなにをしても結果が出ないと感じ、学習や成長ができないと感じてしまうのです。

 

学習性無力感はだれにでもある

学習性無力症は人間だけでなく、犬やネズミなど他の動物にも見られます。潜在的に危険な行動を止めるために生じる無力感であり、自然な防御本能と考えることができます。

避けられない結果に逆らって行動すると、かえって生命を脅かす行動につながる可能性があるでしょう。

 

学習性無力感がおこる原因

学習性無力感は、失敗や困難に直面した際に感じる「失敗への恐怖」や「ネガティブな思考パターン」、そして「自己評価の低さ」などが原因とされています。うつ病などの病気につながる可能性があります。抑うつ状態をしめすモデルのひとつ。

もしくは、自分に対する期待が高すぎるために、失敗や困難に直面した際に挫折してしまうのも原因とされています。

 

学習性無力感のパターン

  • 英語を学習しているが、なかなか上達しない。英語が苦手だと感じているので、英語学習に対するモチベーションが低下する。
  • 運動が苦手で、スポーツの試合でいつも負けてしまう。自分は運動神経がないと思い、スポーツに対する興味やモチベーションが低下する。
  • プログラミングを学習していているが、いつもエラーが出てしまう。プログラミングが苦手だと思い、プログラミングに対する自信やモチベーションが低下する。

なんども失敗や苦手なことに直面すると、自分自身がなにをしてもうまくいかないという感覚が強くなり、学習性無力感が生じてしまいます。

 

学習性無力感の克服方法

学習性無力感の克服方法

学習性の無力感を克服するには、以下のような方法があります。

1.小さな目標を設定する

大きな目標を設定すると達成するまでに時間がかかり、途中で挫折してしまいます。 より小さな目標を設定し達成することで自信をつけると学習性無力感が回避できます。小さな目標の達成が成功体験につながります。成功体験を積み重ねる意識が、学習性無力感の回避には有効です。

2.自分にやさしくなる

自分自身に対して厳しすぎると、自己否定的な思考におちいり学習性無力感を発症します。等身大の自分を受け入れる意識をもちましょう。失敗や挫折は学習や成長の過程でつきものです。

3.支援を求める

学習性の無力感を克服するのは簡単なことではありません。支援を求め、コーチングや相談によって自分自身の思考や行動を改善できるかもしれません。

 

学習性無力感まとめ

学習性無力症は、逃れられない長期にわたるストレスやネガティブな感情、自己肯定感の低さが原因でなにも行動できなくなる心理的なはたらき。自然な自己防衛であり、だれでもおちいりやすい精神状態。ただし仕事や勉強でおちいるとたいへん厄介です。

  1. 小さな目標を設定する
  2. 自分にやさしくなる
  3. 支援を求める

などが克服方法です。学習性無力症を熟知し、おちいった場合は冷静に対処できると仕事や勉強の成功を引き寄せるでしょう!

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