話が通じない人の原因と特徴、効果的な3つの対処法とは

話が通じない人の原因と特徴、効果的な3つの対処法とは 心理

場や家庭において、「話が通じない人」とのコミュニケーションに悩むシーンは少なくありません。上司や同僚、家族との対話がスムーズにいかない原因には、さまざまな要素が絡んでいます。

今回は「話が通じない人」の特徴や原因を明らかにし、効果的な対策を紹介します。人間関係のストレスを軽減し、よりよいコミュニケーションを築くためのヒントをお届けします。「話が通じない人」の行動パターンを理解し、円滑なやり取りを実現しましょう。

なぜ話が通じないのか?

話が通じない理由は、相手が心を閉ざしているケースがほとんどです。

心を閉ざしているため、本音を言わず、相手との真の交流を避ける状態になっています。いくら話しても表面的なやりとりしかできません。

心を閉ざす理由は、自分で自分の本心を認めたくないからです。

例えば、親が子供に「感謝しなさい」と強要するケースでは、親自身が子供の気持ちや状況を理解しようとしていない心理が背景にあります。親が自分の感情や失敗を直視せず、自己防衛をしているからです。

親が子供に「感謝しろ」といっている場合、子供の気持ちを無視して自分の期待どおりに動かそうとしている状態です。これは親自身が、自分のなかの不満や失敗感を隠している一例です。

話が通じないのは、相手が心を閉ざし本音を避けている心理に原因があります。

 

職場の上司が「話が通じない」人の場合

職場の上司が「話が通じない」人の場合

職場の上司が頑固に意見を変えない、話を聞いてくれない。上司が自分の意見や方針にばかり固執する背景には、立場や権威を守りたいという心理が働いている可能性があります。

職場の上司に対して「話が通じない」と感じる場合、話が通じないと思われている上司は、自分の考えに固執し、部下や他者の意見を聞かない、あるいは受け入れない姿勢が原因のケースが多いです。

話の通じない上司は、権威や自信に依存し、異なる視点を恐れたり無視したりする傾向があります。

上司にとっては、部下や同僚が提案する新しいアイデアや異なる意見は、自分の決定が否定されると感じられるため、受け入れがたいものになります。上司のほうで一方的に否定されたと感じるため、部下の話に耳を傾けず、自己中心的なコミュニケーションをとってしまうのです。

例えば、会議の場で部下が改善案を提案しても、上司が「それはうまくいかない」「そんなことは前に試した」などと一蹴し、自分の考えに固執するケースがあるかもしれません。

この状況では、部下が意見を述べてもまったく響かず、話が通じないと感じられます。

上司の自己防衛や固執があると、他者の意見が無視されがちになるでしょう。

 

話が通じない人への対処法3つ

話が通じない人への対処法3つ

話が通じない人に対しては、相手を変えようとするのではなく、適切な距離を保ちながら自己依存を高め、自分の行動に責任をもつのがまず重要です。

1.相手を変えるのはむずかしい

話が通じない人に対して、相手を根本から変えるのは困難です。相手を変えるのではなく、自分がどのように対応するかが重要になります。

最終的に、行動を変えるかどうかは相手次第です。親であれ、同僚・上司であれ、自分の考えかたや行動を選択するのは本人です。話を伝えるほうが正しいアドバイスをしても、相手がそれを受け入れるかどうかはわかりません。

例えば、カウンセラーのわたしが、うつの患者さんに散歩を提案しても、最初は動かないケースがほとんど。しかし、半年後や1年後に患者が提案を実行しはじめるケースが多いです。

時間がかかるのを前提に対応する、気長な姿勢が大切です。

 

2. 境界線を引く

話が通じない人に対しては、物理的または心理的な距離を置くのもよいでしょう。無理に相手を説得しようとするよりも、自分自身を守るための境界線を引くべきです。

相手が心を閉ざしている状態では、話を伝えるほうが努力しても、対話は一方的になりがちです。これにより、自分自身がストレスを感じたり、精神的に疲れたりする場合があります。そうならないためにも、適切な距離を保ちましょう。

親が子供の自立を拒む場合、親子の関係は「ゴムの壁」のようになります。子供が自立しようとすると、親が引き戻すような圧力をかけ続けるのです。

子供が親から適切な距離を保てるかどうかが自立への第一歩です。

 

3. 自己依存を意識する

相手を変えようとするのではなく、自分の行動や感情に責任を持ち、自己依存を高める意識が重要です。

他者に期待しすぎると、話が通じない相手に振り回されてしまいます。他者に依存するとで、自分自身の成長や自立が遅れる可能性があります。相手に変わってほしいと期待するよりも、自分がどう行動するかを重視するのが、健全な人間関係を築くためのカギとなります。

親が子供に対して過度な期待を持ち、子供が親の期待に応えようとするケースでは、子供の自立が遅れてしまいます。親に期待され続けると、子供は自分の感情を押し殺してしまい、自己成長が妨げられるのです。

自己依存を高め、相手に過度な期待をしないようにしましょう。

 

話が通じない人まとめ

話が通じない人とのコミュニケーションでは、相手を変えるのを目標にするのではなく、自分がどう対応するかに焦点を当てるべきです。

心を閉ざしている相手に対しては、長期的な視点で忍耐強く関わり、必要に応じて距離を置きます。親子関係や職場でのコミュニケーションでも、自分依存的なアプローチを意識すると、よりよい関係を築けるでしょう。

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