投影をしてしまう人とは?【嫉妬とのちがい】人間関係で気持ちがモヤモヤする理由

心理

「なんだかわからないけど、あの人を見ているとムカつく」なんていう気持ちがわくこともあるかもしれません。

それは、あなた自身の抑制された感情がもとになる「投影」かもしれないのです。

なにか自分の琴線にふれる感覚。自分でもわからないが「許せない」という感覚から抜け出ることができません。 

今回は「投影」とはなに? 他人に対する感情の正体と、心にあるモヤモヤを解決する方法をお伝えしていきます。 

人間関係がスッキリと整理されていくはずです!

動画はこちら

人間関係に影響する投影

人間関係に影響する投影

「負の感情」を他人にうつしこんで相手を「嫌う」ことで、自身の心のバランスをたもつ心理が「投影」です。

自分のなかで抑圧している感情や感覚。無意識におさえ込んでいる思い。本人は気づいていません。

仕事で忙しくしている人が、結果をだしている同僚にものすごい怒りを感じるとします。

「追い込まれてまで仕事をしたくない」という感情をおさえこんでいる……。その感情には気づかず、ただ相手を腹立たしくおもう。ひょっとしたらそれは「投影」かもしれません。

負の感情をうつしこまれた相手は、たまったものではないのですが、実は「投影」が原因である人間関係のギクシャクは意外と多いといえます。

相手にうつしこむ自分の感情が投影

「投影」とはどのようなものなのか。嫉妬とどうちがう? もうすこしくわしく分析してみましょう。

1.投影は無意識

無意識の感情が、相手の姿を通じてわかるのが投影。感情自体が認識できていないので、相手への感情がコントロールできません。

おのずと相手との良好な人間関係は望めなくなってしまうのです。

みずからの意思とは別に相手と対峙するよう仕向ける。 まるで自分の心に潜む悪魔のよう。

人間関係の悩みには、意識をコントロールできない「投影」が深く関連していることが多いのです。

2.嫉妬とはすこしちがう

2.嫉妬とはすこしちがう

自覚のある「嫉妬」の感情は、投影とはちがいます。

投影って嫉妬のことじゃないの? とおもう人もいるかもしれません。

嫉妬とは、自分の心で「うらやましい」「悔しい」という自分の感情を自覚している感情です。

一方、本当の感情がわからない状態である投影は、無意識の領域にある感情がコントロールできないため、対立の解消がむずかしくなるでしょう。

「あいさつもせず」という人に対する感情も「自由でいいね」「それでも周囲の人に気に入られている。うらやましいわ」という自分の感情とあわせて相手を客観できているとすれば、それは「嫉妬」といえます。

投影してしまう人の特徴

「いい人」が投影をしてしまうケースが多いです。

周囲の評価にとらわれすぎる人ほどしやすいのが「投影」。

普段からとても礼儀正しくマナーもよく、あいさつもできているっていう人。あいさつができなく、マナーもイマイチな人に対しては嫌悪感をいだきます。

当然といえば当然なのですが、ものすごい怒りや叩きのめしてやろうという、過剰ともいえる感情がわくのであれば、それは「投影」の可能性も。

他人に認められる「いい人」でありたい。

一方、心の奥底に「無理していい人でいたくない」という疲れきった意識が潜在しているため、過剰なほど他人に厳しい。他人が自由に生きているのが認められないという心理です。

その人の生まれ育った環境や受けた育成にもよるでしょう。生きるために自分を抑制せざるを得なかった人は、本当は「自由に生きたい」という心の底からの「叫び」があるのです。

投影をやめられない人が楽になるには

自分の「負の感情」をうつしこんでいる相手と向きあい、無意識の意識をかえてみましょう。

相手への言葉がけは、自分への言葉がけになる感覚。

相手へ向けた「寛容」は、自分を大切にすることにつながるのです、

1.投影があることを自覚する

嫌いな相手をつうじて、自分のなかにある「わだかまり」の原因がわかる。解消するチャンスととらえます。

相手を嫌う心理に、自身の「投影」があるかもしれないと考えてみましょう。

嫌っている相手に対して、実は「あなたをみていると心がワサワサする」という無意識の意識、潜在意識がうつしだされているのです。

「そうはいっても……嫌いな人であるのはどうしようもない」となるかもしれません。

潜在意識にある「わだかまり」を書き換えてみましょう。

寝入りばなや起床直後に嫌っている、相手を思い浮かべつつ「ありがとう」とつぶやいてみる。すこし複雑な心境になるかもしれませんが、あなたの無意識をつき崩すには近道となる方法です。

相手への嫌悪感はあなたの一方的な感情。であるならあなたの感情に変えることで相手の見方も変わるはずです。

2.投影はあなたが成長する機会

2.投影はあなたが成長する機会

あえて相手に感謝や祝福の「勇気づけ」の言葉を多くつかうこと。

意図してつかいつづけることで、「投影」のもととなっている「負の感情」が書き換わります。ハードルが高いかもしれませんが、あなたの心に長年あるこり固まった感情が清算されるのです。

あなた自身が成長のステップをふむ機会が「投影」なのです。

 

 

まとめ

「相手を嫌う理由はすべて相手にある」という一方的な感情の原因として「投影」の可能性があることをお伝えしてきました。

感情を認識している「嫉妬」の感情とは違い、「投影」は無意識にあるあなたの「わだかまり」の表出。

対人関係においては相手にその「負の感情」をみいだしてしまうことで相手を嫌ってしまうのです。

「投影」のしくみを理解し、あえて相手への感謝を繰り返すことで、潜在意識が書き換わり、関係の改善を望むことができます。

嫌いな人との関係に悩むあなたにとって、ひとつのヒントとなればうれしいです!

 

【お問い合わせ】 自己洞察瞑想療法(SIMT: Self Insight Meditation Therapy)

 
Post by @moto.mako
View on Threads

コメント